ガラス書刻

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1. サンドブラスト
ガラスにおけるサンドブラスト工法とは、砂の粒子(用途に応じ様々な大きさがある)を圧縮空気で、ガラスの表面に吹き付けて彫る方法です。よく世間に知られているのは、墓石の彫刻です。他には、金属のサビ落としや細かい部位の塗装はがしなどにもこの工法は使われています。
2. 書きおろし(裏打ち前)をお預かりします。 ※作品は傷めない様に細心注意し、ご返却致します。
3. 裏面に保護シートを貼り付ける。
ガラスの傷つき防止のため、透明シートをガラスの片面に貼り付けます。
カッティング作業及びブラスト作業の時の傷つき防止です。
4. 特殊シートに作品を写す。
今回の作品の場合の彫刻の順番は
作品のチェックをします。入筆の順番に彫りこんでいく為まずは、起筆・収筆また運筆も間違えないようチェックします。特に筆が複雑に重なり合っている場合は、写しに筆跡を記入し、カッティングを容易に正確にできるようにします。潤筆と渇筆、また意連も最大限意識し、作品の中でどの部分を一番強調させて、彫刻の抑揚を表現するかを見極める事を気をつけています。
5. 彫刻するガラス面に特殊シートを全面に貼り付ける。
6. 作品の写しを特殊シートの上に貼り付ける。
ガラス書刻は、ガラスの裏面を彫刻するため、作品の写しは裏表逆に貼り付けます。ガラス下部は、衝立を用いる為そのかませ部分を空けてレイアウトします。
ガラスの厚み部分(10m/m〜6m/m厚)にも、ブラスト作業時の傷つき防止の為に全面保護します。
7. いよいよ彫刻の出来上りを大きく左右するカッティングに入ります。
運筆の順番を間違え無い様、慎重に且つ大胆にカッティングしていきます。
一番苦労するのは、潤筆及び渇筆の部分ですが、大胆に表現する場合、カッティングラインを増やす場合もあります。
8. ブラスト工程
彫刻する順番にシートを剥がし、ガラス面を彫刻していきます。
文字では無く、書である事を十分に意識し、今では少なくなった石工が石ノミを使い「薬研彫り」をする様に、
サンドブラストのノズルを石ノミに見立てて、筆線を彫って行きます。
筆が複雑に交わっている部分は、特に砂の吐出圧力を調整しながら彫刻の深さの強弱をつけていきます。
その作品で一番強調したい部分を特に大胆に彫刻していきます。
9. 全彫刻工程終了
再度ガラスの表面から作品チェックし、彫り残しや強弱を確認します。シートをすべて取り除きます。
落款部へは、印泥を用いて朱入れしていきます。
10. 完成品チェック
原稿(作品・書き下し)とガラス書刻を見比べ、風合いのチェックを行い、キズ、汚れ等の細部のチェックをし
梱包します。
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